シア

シア・ネーヴェル
[Cia・Nervell]

 国立図書館へ新たに配属された、東部地域出身の司書の女性。王都には妹と共に引っ越してきており、秋より図書館のレファレンス担当司書として働く条件で住んでいる。前任だった図書館でもレファレンスの経験があり、蔵書数に圧倒されながらも一生懸命務める。
 国立図書館内で発生している「迷子本」の存在を知り、それを解明すると同時に「幽霊」たちと知り合うことになる。

「いつか誰もが図書館の本を持って、自分の糧になることを喜んでくれるような、そんな場所にしてみたいの」
 

ブラン

ブラン・ネーヴェル
[Bran・Nervell]

 シアと共に王都へやって来た少女で、シアの実妹。昔から幽霊や妖精といったものを見ているらしく、国立図書館に入ったその日に図書館の幽霊を見かけている。同年代ではかなり頭のいい方だが、移民であるブランには学校へ行く権利がなく、図書館内でこっそり勉強している。可愛い服が好きで、絵を描いたりしてはいつか着れることを夢見ている。

「おねえちゃん、この本、よみたーい!」
 

ベアトリーチェ

ベアトリーチェ・ウェッジウッド
[Beatrice・Wedgewood]

 第零の司書(セロニア)として任命された女性。
 専門分野は「総記」、その他にも全図書目録作成を行っている。
 全ての分類に対する知識が深いシアを図書館司書に斡旋した人物でもあり、次期図書館の長への着任も期待されている。幽霊セロであるシエルに対しては時折話しかけるも、必要以上の干渉は自ら避ける。

「シエルには黙っててね。あの子は――純粋なのよ。必要以上にね」
 

ウィンダート

ウィンダート・キーツ
[Windart・Keats]

 第二の司書(アルノディス)として任命された男性。
 専門分野は「歴史・地理」、その他にも年ごとに発行する図書館目録整理を行っている。
 本に対する情熱は他よりもある、が口癖。休日にも自室で紅茶を飲みながら読書をする始末であり、周りから早くも老眼鏡の心配をされている。幽霊アルであるルベルとはたまに歴史の議論を繰り広げるほどの仲。

「ルベルが後300年くらい後の時代に生まれてりゃ、俺のライバルだったろうになあ」
 

アイリス

アイリス・グラスローザ
[Iris・Glasrosa]

 第四の司書(クヴァレカラント)として任命された女性。
 専門分野は「自然科学」、その他にも図書の選定を行っている。
 元は研究者であったが、本がなさすぎて研究をストップせざるを得なくなった。現在もあまりに第四類の図書が入らなすぎて、国外にまですぐ出かける放浪癖の強い司書として人気。幽霊クヴァレのアイエラと血の繋がりがあるのではと感じている。

「アイエラだって、科学で証明出来るものがまだまだあると思わない?」
 

エメルダ

エメルダ・ローリー
[Emellda・Raleigh]

 第八の司書(ユイットリエ)として任命された女性。
 専門分野は「言語」、その他にも図書の翻訳を行っている。
 かつては外交官を目指していたが、同じ夢を持つ自分の弟へ譲る形で司書の道を歩んだ。取引の際は通訳としても出かけている。幽霊ユイットのリヒテリアとは上手く話が出来ておらず、歩み寄る手段をまだ考えている。

「言葉だけじゃだめなのだわ……でも、何をすればいいのかしら……」