シエル
シエル・フォン・ファイネスティア
[Ciel・von・Fainesstia]
第零の幽霊(セロ)として召喚された元貴族の少女。
元々は図書館の館長の娘で、よく図書館にも忍び込むほど本好きだった少女。禁本の管理が出来なかった前のセロから引き継ぐ形で幽霊となった。他の幽霊たちの中では一番幼い。
第零の司書セロニア・ベアトリーチェとはいつも話したがっているが、避けられているため話しかけることは出来ていない。
「いいわよ、いつか私が、図書館を管理しきってみるわ」
ペネトラーレ
ペネトラーレ・イリアレント
[Penetrale・Iriarent]
第一の幽霊(エナ)として召喚された元貴族の考古学者。
綺麗な青い髪を持っており、図書館の奥書庫でよく勉強をしていた。「博古の真珠」の名で知れ渡った若き研究者でもあったが、図書館の崩壊に巻き込まれて幽霊を継ぐ。他の幽霊たちとは違い、ほぼ強制的な役替りだったため、今でも文句を言っている。
第一の司書エナノア・オフィーリアとはよく喧嘩をしているが、仲良くする方法が分からなくてぶつかっているだけ。
「わ、わたしだってやれば出来るわ、証明して見せましょう!」
クラース
クラース・ゼイン
[Kurass・Zein]
第三の幽霊(トレス)として召喚された元貴族の研究者。
大学の社会科学講義にて教鞭を執っていたこともあり、他の幽霊よりも幅広い知識を持つ。民衆の反感でつぶされてしまいそうになった図書館を守ろうと行動していたところ、前任から幽霊の座を託される。子供ではあるが、中身は立派なおじいちゃん。
第三の司書トレスティ・フェンゼルがまだ若く未来も輝いているとして、不干渉を貫いている。
「何事も知りたければ知の海を泳ぐことじゃ」
アイエラ
アイエラ・グラン・ヴェストネール
[Aiera・Garan・Vestnerr]
第四の幽霊(クヴァレ)として召喚された元貴族の女宰相。
冷酷無比な「悪魔宰相」と名高い、小国の第二の頭脳。自国の図書館が戦争で焼き払われてしまう際、知略を巡らせて守った伝説がある。死の床へ迎えに来た幽霊から役目を引き継いだ。
第四の司書クヴァレカラント・アイリスの願いを叶えたいと思っているが、彼女が放浪癖が強いため中々会えていない。
「アイリス――私は、まだ、夢を諦めてはならないと思うんだ」
ランプシィ
ランプシィ・ベランドリーネ
[Lampsy・Berandriene]
第七の幽霊(セッテ)として召喚された元貴族の古物商人。
若くして古物商の道を極め、国家間での取引にも呼ばれる程の女主人。稼いだ金は博物図書館へ寄付しており、卸してもらうこともあるため図書館からの信頼も厚い。水浸しになってしまう寸前、幽霊と役目を交代することで全ての古物を守って現世に持ってきた。
第七の司書セッテモンテ・トルステンの技量にはいつも驚いており、いつか図書館に絵を飾って欲しいと考えている。
「わたくしだって、願いはあるわ」
フレッド
フレッド・エーデルモルス
[Fred・Edermorth]
第九の幽霊として召喚された元貴族の近代文学の学者。
古文学の専門領域を持っているおり、文学に関する知識は誰よりも持っている。弟に家を追い出され、行き着いた図書館で生活をしていたところ、前の九霊から役目を引き継いだ。性格は自他共に認める頑固野郎。偏屈じじいとも呼ばれている。知識を持ち、それを活かすことが出来ることに最高の喜びを感じる。幽霊になってから煤詩について調べており、一番真実に近い。
「俺らじゃ、触れることも、話すことも叶わない」