竜宝 梓
りゅうほう あずさ
[Azusa Ryuhou]
ドイツから日本に帰ってきた、中学2年の少女。この本編では物語の主人公であり、組織・ウィアベルで唯一「自身の魔女核を持つ」ハンター。戦闘スタイルは二丁拳銃を使った中距離、近距離攻撃で、既に10人弱の魔女核を回収している。二人一組で活動する他ハンターとは違い、様々な理由で基本的に一人で行動する。
所有核は「白鳥の守護者」。追加能力は他の魔女核の位置を大まかに特定できる「白の箱庭」。自身の過去と混ざってしまった彼女の過去を知るために、組織に身を隠しながら真実を追っている。
「貴方には世界を裏切る覚悟がある? 私にはあるわ、だって、もうどこにも行けないんだもの」
一星 湊
ひとほし みなと
[Minato Hitohoshi]
街の大学に通う、ごく一般的な男子学生。幼馴染の春香が理由を告げずに地元を離れたことをきっかけに、上京してきた。魔女のことをニュースで知り、嫌悪はないものの気になってしょうがない様子。専攻は近代文学史、裏ではがっつり魔女について勉強している。
「春香には叶えたい夢があるんだ。それを僕が――幼馴染の僕が邪魔するわけないだろ」
是西 春香
これにし はるか
[Haruka Korenishi]
街のとある大学へ通う、女子学生。自分の中にある魔女の記憶の守り方を見つけるために上京してきた。記憶の影響もあって男勝りな性格。お洒落も楽しみたいお年頃であるが、中々手が出せずにいる。ちなみに幼馴染の湊が大好きであることに最近気付いたものの、まだ告白出来ずにいる。
所有核は「女騎士」。とある国で聖騎士として名を馳せた女性で、個人で四大精霊の加護を得ていた。小学校高学年の頃から徐々にこの人物の記憶を明らかにしている。
「じゃあ私は湊の夢を守る。――魔女だから何よ、守りたいものは守るわ」
貴船 駿
きふね しゅん
[Syun Kifune]
街のとある商業大学へ通う、男子学生。剣道と柔道を幼い頃から習っており、将来は流通系企業への就職か、警察関係の就職を期待されている。魔女核を所有しており、剣道や柔道もその影響で始めた。胡桃とは親公認の恋人だが、魔女核があることを知られないようにしているため、若干挙動不審な時がある。
所有核は「蒼翼の騎士」。追加能力は魔法を加速させる「星の焔」。どこかの国で騎士として活躍し、英雄として讃えられた青年の記憶。商学にも心得があり、戦術に精通していたため、駿自身助かっている。
「俺はこの記憶を手放す気はない。もしもそれでも手放せと言うなら――斬る」
森 胡桃
もり くるみ
[Kurumi Mori]
街の花屋で働く女性。駿の恋人でもあり、毎日働いた後に花束を作っては駿の部屋を訪ねているらしい。魔女核を保有しているが、記憶はおろか存在すら知らず、魔女の情報を知る度に不思議な感覚に見舞われて首を傾げている。
所有核は「緋翼の魔導師」、追加能力は魔法の威力を上げる「灯火の導き」。どこかの国で導術と呼ばれる魔法を用いて戦った神官で、騎士の相棒がいた。特に炎の力が強く、花を扱う胡桃にとっては天敵である。
「守られてるばかりじゃ、嫌……今度は私の番!」