谷之木 蒼寿

たにのき そうじゅ
[Soujhu Taninoki]

 ウィアベルの中でも諜報能力に長ける青年。梓の日本帰国に合わせ、彼女の保護者という名目で家を借りている。銀の弾丸を使うことはあまり使うことはなく、本人の得意分野であるナイフで応戦することが多い。元々はイグレシア本部の諜報員であった。名前がややこしいのと、言いにくさから組織内では『蒼樹』を名乗っている。
 魔女に対して不快感などは特になく、ウィアベルへの参加は「自分の能力を活かすため」と公言している。普段は組織との連絡や情報収集をしており、梓への仕事の斡旋を行う。  

「梓のサポートが俺の仕事だからさ、存分に暴れて来なよ」
 

アイエル

アイエル・トワイニング
[Aierl Twining]

 ウィアベルのハンターを取りまとめる、ドイツ出身の部隊長。魔女核に適合した身体を持ち、時折魔女核「石蝶」を借りては適応させ、ハンターとして現場に出ている。今回梓を日本での任務へ抜擢した張本人であり、アイエル隊として全力のサポートを行う。
 イギリス人の親を魔女の魔法で亡くした過去を持ち、魔女の記憶奪取を率先して行う。紅茶と本をこよなく愛している。  

「アズサはまたいつか戻ってくるわ、私達のアズサだもの」
 

シャルール

シャルール・ウェスペル
[Shaler Wespell]

 ウィアベルのアイエル隊の副隊長を務める、文武両道の隊員。仕事熱心であり、何度か書類仕事のやりすぎで胃を壊しかけている。今回の梓の任務に関して、僅かばかり不安を持っており、蒼樹へまめに連絡を取っている。
 基本的には拳銃を使用するが、ナイフなども一通り扱うことが出来るため、様々な任務への適正がある。しかしアイエルの護衛を最も重視しているせいか、任務につくことはあまりない。  

「お前たちはまた無茶をして……まったく、自分を少しは労ってやれ」
 

リヒト

リヒト・アノチェセル
[Light Anocheserr]

 ウィアベルのアイエル隊諜報部に赴任した、ドイツ出身の青年。ナイフの扱いに長けており、銃規制の強い日本で使えるようにと梓に伝授した。チャラいが素直なところがあり、隊内では『太陽』としてよく形容されている。
 元は魔女狩りを行っていた教会組織イグレシアの出身。一応祈る先に神様はいるらしい。  

「人なんて一回やっちまえば元に戻れねぇのさ」
 

ジン

ジン
[Jin]

 ウィアベルの近距離専任ハンターとして赴任してきた青年。無口で無愛想に見えるが、単純に人慣れするのが苦手なだけでとても優しい。梓に拳銃の使い方を教えた。
 元はとあるスペインの貴族のボディーガードであったが、魔女による被害に遭い、主を失い怪我を負う。 

「……まあ、アズサが決めたのなら、それでいいんじゃないか」
 

カッツェ

カッツェ・ウィスラー
[Katze Whistler]

 ウィアベルの長距離攻撃専任ハンターとして赴任してきた、フランス出身の女性。梓の先輩。昼間はとても眠そうにしている。
 消音器付きスナイパーの命中率は拳銃での命中率の2倍という、完全長距離専門。護身用のナイフも使えるが、あまり強くない。ジンに拾われた過去があり、今のカッツェという名前もジンによって名付けられた。 

「アズサ~、どっか昼寝場所教えてくれない?」
 

ネロ

ネロ・フィオリュート
[Nero Fiolute]

 ウィアベルの情報管理官として赴任してきた少年。現場で仕事がない時はシステム部としてPCの修理や機能開発に携わっている。
 水辺の街で育ち、貝殻を集める趣味がある。梓がたまに贈ってくれるため、良質な貝殻が多いと思っており、日本に行きたい。アイエルからヘッドハンティングされた過去がある。  

「僕らがやらなければ他がやるだけ。だからやるんだよ」
 

ワイルベル

ワイルベル・クリントン
[Wirbell Clinton]

 ウィアベルのアイエル隊に衛生士として着任した女性。元々は別隊の衛生兵だったが、アイエルからの強い要望により移籍した。任務には基本行かないが、スナイパーとしての実力が高い。 

「皆さん、怪我をしたら医務室へ。隠すなら追いかけ回します」
 

ヴァストーク

ヴァストーク・イリオルストス
[Vastork Iriorsts]

 ウィアベルのアイエル隊物資調達員として赴任した男性。元々は商家の出身であり、一般的な人生を歩んでいたが、アイエルとシャルールの任務に巻き込まれ、そのままウィアベルへの所属が決まった。
 アイエル隊の中でも特に一般的な思考を持っているが、その裏で全員の活躍を期待している。そのため、些細な成功でも喜んでくれる良いお兄さん。  

「俺は基本的に待つ側の人間だからな……無事に帰ってこいよ」
 

シエールィ

シエールィ・ロックウェル
[Siellui Rockwell]

 ウィアベルのアイエル隊文官として赴任した男性。軍学校の文官コースを主席で卒業し、ウィアベル本部の文官長を狙っていた。しかしアイエルの動きを間際で観察し、結果的に彼女の元へ着くことが自分のスキルアップにつながると判断し、アイエル隊に移籍した。
 膨大な知識に加え、一般的な武器ならば一通り扱うことが出来るため、任務につくときは必ず成功するといっても過言ではない。  

「私は神ではありませんから、全部を知り得ることは出来ませんよ――少し貪欲なだけですから」