ティリス

ティリス・クラスペディア
[Tiris・Craspedia]

 昨年までハイマート王国の国立学校に通っていた、17歳の女性。この物語の本編主人公。
 本編開始時では卒業後、兄のガディーヴィと共に旅をしてから1年程が過ぎており、彼女の誕生日から物語が始まる。
 約束を冠するギルド「インペグノ」の副ギルド長を務めているが、現状仕事があまりないため、事実上ただ役職についているだけ。本人はそれでいいと思っているため、兄を除く他の仲間は何かと機会を作ろうとするが、彼女の運が良く、ことごとく失敗に終わっている。
 戦闘スタイルは槍+魔法の中距離型。

「私は死なないわ、皆と約束したもの……生きて全員で帰るって!」
 

ガディーヴィ

ガディーヴィ・クラスペディア
[Gadievi・Craspedia]

 ハイマート王国国内を旅している、20歳の男性。ティリスの兄であり、保護者的な役割もある。
 学校を卒業した後、各地を放浪していたが、妹の卒業と同時に一緒に旅することにした。
 普段はおちゃらけ、天然発言も多いが、ギルドメンバーの中では割と常識人寄りかつギルド長向きな性格。誰かを見捨てることへ異様に敏感だが、本人は無自覚らしい。視力と聴力は獣並(仲間内評価)。
 戦闘スタイルは片手剣の近距離型。ちなみに魔法学校を出ているにもかかわらず魔法がとても弱い。

「俺は信じてるよ、仲間も、ハイマートの人も、アルストメリアやフォブルドンの連中も」
 

ユティーナ

ユティーナ・メリオル
[Yutina・Meriol]

 ハイマート王国の酒場で歌姫を務めている、16歳の少女。
 国内では珍しい歌魔法と闇魔法の使い手であり、闇魔法を使えるものが他にいないことから本人は自分の出自を気にしている。自分に素直な子で、すぐに頬を赤らめる一面もあるが、腹黒さが際立つこともある。
 魚が好きすぎて、川を見るたびに魚を探す癖が若干ある。
 戦闘スタイルは杖魔法+歌魔法の遠距離型。

「皆平和で生きれたらって思うんです。難しいかもしれないけれど」
 

エイブロ

エイブロ・グラーシア
[Eibro・Gralsia]

 ハイマート王国の酒場でバーテンダー兼情報屋を務める、16歳の少年。
 ギルドメンバーのユティーナとは恋人関係であり、将来も誓い合う仲間でもある。16歳ながらバーで出すカクテルの種類と配合とをマスターしており、年齢詐欺と陰ながら噂されているが、本人は気にしていない。
 料理が得意で、酒場の料理の監修もマスターと一緒に行っている。
 戦闘スタイルは短剣+付加魔法の中距離型。

「例えここを離れても必ず帰ってきますよ。ここが、俺の故郷なんだから」
 

ノウゼン

ノウゼン・フォン・ディモルフォセカ
[Nouzen・von・Dimorphotheca]

 ハイマート王国の国立研究所に研究室を持つ、20歳の男性。
 雷魔法と歴史書の研究については第一人者を名乗れる程の成果の持ち主。
 彼の家は学者貴族であり、実家も地味にいい家だが一切帰っていないため、研究所では放浪息子と呼ばれている。
 戦闘スタイルは弓+本魔法の遠距離型。

「俺がどうするかは俺が決める、だから、お前たちに付いて行く」